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1)S造の保有耐力算定時において、横座屈による低減は行わなくてよいと「新耐震設計法Q&A集」にあります。
 しかし「構造計算指針・同解説(1991)」p.196によると横座屈の低減を行うようにと書いてあります。
 横座屈による保有耐力の低下は、Ds値の中で処理されているのではないですか。
2)鉄骨梁の終局曲げ耐力について質問いたします。
 通常、細長比と横補剛数による関係式
 λy≦170+20n(SS400のとき)
 を満足すれば、終局曲げ耐力を全塑性モーメントとして扱いますが、「鋼構造塑性設計指針」の横座屈強度との関連はどうなっているのでしょうか。
 上式を満足すれば、同時にMcr=Mpの条件も満足するのでしょうか。
3)下図において、第一種保有耐力横補剛は
 λ≦1260/4.40=286.4
 170+20×5=270
 より、梁の条件が満足しません。結果として、柱・梁群の種別がFD、βu=0となり、Ds値を0.4と仮定して保有水平耐力の算出が必要になると思います。材端のMuをZp×Fとするとヒンジは柱に発生し、梁材の横補剛は第二種保有耐力横補剛とする経済的な設計が可能となると思います。ここで、以下の点についてお答えください。
1.第二種の横補剛では、170と20はどのような緩和値になるでしょうか
2.Ds値は、ヒンジ発生により0.4→0.25としてよいでしょうか
3.座屈を伴う部材の終局耐力は、座屈現象を考慮して「鋼構造塑性設計指針」によるとなっていますが、梁は同指針の(5.9-a)?(5.11-b)に、柱は(6.56)、(6.58)によると考えてよいのでしょうか


 

新・建築構造問題快答集01 P182
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