剛性率の算定について質問させていただきます。
本来、剛性率とは建物の階方向に対する剛性バランスの指標だと考えておりましたが、現行の算定法では納得できない場合があります。以下のような場合では、どのように判断したらよいのでしょうか。
1.中低層S造で、屋根がほかの階に比べて軽量な場合において、最上階の社外径を施工性を考慮して下階に合わせると、最上階の剛性が非常に大きくなってしまい、ほかの階の剛性率がF∫<0.6となってしまいます。しかたがないのでしょうか。
2.任意階の剛性がほかの階に比べて非常に大きい場合を3階建と4階建で比較してみると(剛性比は同じとして)、3階建はわずかにですが剛性率がNGになり、4階建はOKになります。この結果からすると、剛性率に関しては階数の大きい建物のほうが有利ということになってしまいます。正しいのでしょうか。
3.これらの問題を、超高層建物で利用されているメガフレーム(1層分がトラス梁になった部分階をもつ建物)などの場合には、どのように考えているのでしょうか。建物全体の変形性状を考えれば問題ないのでしょうか。以上、よろしくお願いいたします。
新・建築構造問題快答集01 P37